けん‐せつ【倹節】
[名・形動ナリ]むだな出費をつつしむこと。また、そのさま。倹約。節倹。「—ならず、心安からず、聡明ならず」〈中村訳・西国立志編〉
さと‐ずみ【里住み】
1 「里居(さとい)」に同じ。→内(うち)住み「源氏の君は、上の常に召しまつはせば、心安く—もえし給はず」〈源・桐壺〉 2 出家の意志を持ちながら、果たさずにいること。「人に言ひさまたげられて、...
しょう‐ぶん【小分/少分】
1 小さく分けること。また、少しの部分。少しの量。一部分。「仏は御弟子その数多かり。我に—を分け給ふべし」〈今昔・一・一〇〉 2 身分の低いこと。また、その人。「—なる人と見ますれば、結句たしな...
たけ・し【猛し】
[形ク] 1 強く勇ましい。勇敢で屈することがない。「大倭国(おほやまとのくに)に、吾二人に益(まさ)りて—・き男(を)は坐しけり」〈記・中〉 2 勢いが盛んである。「かの宮にもさこそ—・うのた...
だて【立て】
[接尾] 1 名詞、動詞の連用形、形容詞の語幹などに付いて、取り立ててそのようなようすをする、実際以上にそれを誇示してみせようとする、などの意を表す。「かばい—」「賢(かしこ)—」「心安—」 2...
とうかん‐な・し【等閑なし】
[形ク]日ごろ非常に親しくしている。心安い。「いかに—・いと言ふても言はれぬ事ぢゃ」〈虎明狂・連歌盗人〉
なま‐くる・し【生苦し】
[形シク]なんとなく迷惑である。少し困る。「心安くならひ給へる有様の、所狭(せ)からむ事を、—・しくおぼすに」〈源・宿木〉
ひら‐た・い【平たい】
[形][文]ひらた・し[ク] 1 厚さが少なく、横に広がっている。「—・い箱」 2 たいらで、凹凸が少ない。「—・い顔」 3 円満である。また、遠慮・隔意などがなく、心安い。「お延に対して—・い...
ぶち‐あ・ける【打ち明ける】
[動カ下一] 1 中のものをすっかり出してしまう。「文さんのお弁当は—・けてお仕舞い」〈二葉亭・浮雲〉 2 隠しごとをせず、すっかり話す。うちあける。「にしゃあ心安いから—・けて言ってもえいが」...
めい・する【瞑する】
[動サ変][文]めい・す[サ変] 1 目をとじる。目をつぶる。また、眠る。「—・して思索にふける」 2 心安らかに死ぬ。往生する。「以(もっ)て—・すべし」