まめ‐ざま【忠実様】
[名・形動ナリ]実直なこと。まじめなこと。また、そのさま。「かつはあやしき—をかくのたまふと」〈源・夕霧〉
まめ・し【忠実し】
[形シク]まめである。誠実である。勤勉である。「人がらも—・しく、いとねんごろに思ひきこえ給へれば」〈増鏡・草枕〉
まめし‐げ【忠実し気】
[形動ナリ] 1 まじめでたのもしいさま。「—なお姿をお目にかけなば」〈伎・貞操花鳥羽恋塚〉 2 はりあいのあるさま。「世間で悪う歌はれて、—もなき浮世やと」〈浄・丹波与作〉
まめ‐だ・つ【忠実立つ】
[動タ五(四)]本気になる。まじめになる。また、まじめなようにふるまう。「—・ちてわれに言えりしこと」〈鏡花・照葉狂言〉
まめ‐びと【忠実人】
まじめな人。実直な人。「中納言はもとよりいと—にて」〈源・若菜上〉
まめまめ‐し・い【忠実忠実しい】
[形][文]まめまめ・し[シク] 1 ほね惜しみせずに、よく働くようすである。まじめで、よく努めている。「—・く働く」 2 誠実である。実意がある。「あはれに—・しうのたまふを」〈宇津保・楼上下...
まめ‐やか【忠実やか】
[形動][文][ナリ] 1 まじめなさま。心がこもっているさま。また、注意が行きとどいているさま。「—に立ち働く」「—に差配する」 2 本格的なさま。いいかげんでないさま。「雪いたう降りて—に積...
まめ‐わざ【忠実事】
日常の用事。裁縫など実用的な仕事。「この頃御前の—に参りなどしてなむさぶらひける」〈栄花・御裳着〉