念(ねん)が残(のこ)・る
きっぱりと思い切ることができない。「金を溜めて大事にすると—・るという事もあり」〈円朝・真景累ヶ淵〉
念(ねん)が晴(は)・れる
全く思い残すところがなくなる。「残念と存じたが、これでやうやう—・れた」〈伎・扇音々大岡政談〉
ねん‐がん【念願】
[名](スル)常に心にかけて強く望むこと。また、その望み。「—のタイトルを手に入れる」「—がかなう」「世界の平和を—する」
ねん‐こう【念校】
印刷で、校了の直前に、もう一度念のため行う校正。また、その校正刷り。
ねん‐こん【念根】
仏語。五根の一。正法を記憶し忘れないこと。
ねん‐し【念紙】
日本画で、下絵を本紙または壁や板に写しとるときに用いる紙。木炭の粉末やベンガラなどを和紙の裏に塗ったもので、下絵と画面との間に入れ、下絵の輪郭をたどって転写する。
ねん‐しゃ【念写】
心霊現象の一。心の中で念じることによって、写真乾板やフィルムに感光させたり、映像を出現させたりすること。
ねん‐しゃ【念者】
《「ねんじゃ」とも》いろいろ気をくばって物事をする人。念入りな人。
念者(ねんしゃ)の不念(ふねん)
念を入れて物事をする人でも不注意なことをする場合があるということ。
ねん‐しょ【念書】
後日の証拠として、念のために作成して相手に渡しておく文書。「—を取り交わす」