おもい‐い・ず【思ひ出づ】
[動ダ下二]「思い出す1」に同じ。「今はとて天の羽衣着る折ぞ君をあはれと—・でける」〈竹取〉
おもいだすひとびと【思ひ出す人々】
内田魯庵の文壇回顧録。大正14年(1925)刊。明治期の文壇の人間模様をいきいきと描く。「二葉亭の一生」など、全12編を収録。
おもいで【思ひ出】
北原白秋の叙情小曲集。明治44年(1911)刊。フランス印象派の影響を受けた作品群により注目を浴び、詩壇での地位を確立した。
おもいでをうるおとこ【思ひ出を売る男】
加藤道夫の戯曲。1幕。昭和26年(1951)「演劇」誌に発表。翌年、著者自身によりラジオドラマ化。舞台初演は昭和28年(1953)、文学座による。同年、黛敏郎作曲・近藤玲子の振り付けによりバレエ化。