おもい‐こ・う【思ひ恋ふ】
[動ハ上二]恋しく思う。恋い慕う。「心には火さへ燃えつつ—・ひ」〈万・四〇一一〉
おもい‐こが・れる【思い焦がれる】
[動ラ下一][文]おもひこが・る[ラ下二]いちずに恋しく思う。ひたすら恋い慕って悩む。「先輩に—・れる」
おもい‐こみ【思い込み】
深く信じこむこと。また、固く心に決めること。「—の強いやつ」
おもい‐こ・む【思い込む】
[動マ五(四)] 1 深く心に思う。固く心に決める。「—・んだら命がけ」 2 そうだと独り決めして信じてしまう。「成功すると—・んでいる」
おもい‐こ・む【思ひ籠む】
[動マ下二]思うことを心中に隠す。外に表さないで、心中に深く思う。「恋しきも—・めつつあるものを人に知らるる涙何なり」〈後撰・恋三〉
おもい‐ご【思ひ子】
かわいく思う子。いとしご。「父母の—にて」〈宇津保・俊蔭〉
おもい‐さだ・める【思い定める】
[動マ下一][文]おもひさだ・む[マ下二]心にしっかりと決める。固く決心する。「一生の伴侶と—・めた人」
おもい‐さま・す【思ひ醒ます】
[動サ四]気持ちを静める。迷いを捨て平常の心を取り戻す。「強ひてこのことを—・さむと思ふ方にて」〈源・若菜下〉
おもい‐ざし【思ひ差し】
この人と思う人に杯を差すこと。相手を指定して酒をつぐこと。また、その杯。「熊井や片岡に—せん」〈義経記・七〉
おもい‐しお・る【思ひ萎る】
[動ラ下二]気がめいる。しょげる。「むげに—・れて心細かりければ」〈源・帚木〉