けしかる【怪しかる】
《形容詞「け(怪)し」の連体形》 1 えたいの知れない。異様な。「内にはいつしか—者など住みつきて」〈増鏡・むら時雨〉 2 変わっていておもしろい。「これも—わざかなとて、御衣(おんぞ)脱ぎて被...
けしゅう【怪しう/異しう】
[副]《形容詞「け(怪)し」の連用形「けしく」のウ音便形から》 1 程度のはなはだしいさま。非常に。「—つつましきことなれど」〈かげろふ・下〉 2 (あとに打消しの語を伴って用いる)たいして。そ...
怪(け)しうはあら◦ず
1 容姿や気だてがそれほど悪くない。たいして劣っていない。「—◦ず、かたち心ばせなど侍るなり」〈源・若紫〉 2 芸などがつたなくない。「—◦ずなりゆくは、このわたりにておのづから物にあはするなり...
け‐ちょう【怪鳥/化鳥】
怪しい鳥。不気味な鳥。かいちょう。「是は—か変化(へんげ)か」〈盛衰記・一六〉 [補説]書名別項。→化鳥
け‐でん【怪顛】
びっくり仰天すること。「此男、—して逃げんとするを」〈咄・きのふはけふ・上〉
しるまし【怪/徴】
奇怪な前兆。不吉な前触れ。「今是の—を視るに、甚だかしこし」〈仁徳紀〉
よ‐たか【夜鷹/蚊母鳥/怪鴟】
1 ヨタカ目ヨタカ科の鳥。全長約29センチ。全体に茶褐色の細かい模様があり、くちばしは小さいが、口は開くと大きく、周りに長い剛毛をもつ。夜、飛びながら昆虫を捕食し、キョキョキョと早口で鳴き、枝に...