つつが【恙】
1 病気などの災難。わずらい。やまい。→つつがない「事に触れて、我が身に—ある心地するも」〈源・匂宮〉 2 「恙虫(つつがむし)」の略。〈文明本節用集〉
つつが‐な・い【恙無い】
[形][文]つつがな・し[ク]病気・災難などがなく日を送る。平穏無事である。「—・く暮らす」「—・く日程を終える」
つつが‐むし【恙虫】
ダニ目ツツガムシ科のケダニの総称。成虫は体長1〜2ミリ、体表に多数の毛が生えている。幼虫は野ネズミに寄生し、時に人間を吸血して恙虫病を媒介する。アカツツガムシ・タテツツガムシなどがある。ようちゅう。
よう‐ちゅう【恙虫】
⇒つつがむし
つつがむし‐びょう【恙虫病】
野ネズミが保有するリケッチアの一種をツツガムシが媒介し、人が刺されたときに感染して起こる病気。高熱を発し、リンパ節が腫(は)れ、全身に発疹(ほっしん)が生じる。感染症予防法の4類感染症の一。致命...
つつみ‐な・し【恙み無し】
[形ク]さしさわりがない。無事である。つつがない。「—・く幸(さき)くいまさば荒磯波(ありそなみ)ありても見むと」〈万・三二五三〉
つつ・む【恙む/障む】
[動マ四]病気になる。また、災難にあう。「大舟を荒海(あるみ)に出だしいます君—・むことなくはや帰りませ」〈万・三五八二〉