あり‐の‐ことごと【有りの悉】
ある限り。ありったけ。「布肩ぎぬ—着襲(きそ)へども」〈万・八九二〉
い‐しつ【委悉】
[名](スル)物事を事細かに詳しくすること。「音に限有りて之を—すること能わず」〈吉岡徳明・開化本論〉
こと‐ごと【悉/尽】
《「事事(ことごと)」の意から》あのことも、このこともすべて。あるもの全部。あるかぎり。副詞的にも用いる。「夜はも夜の—昼はも日の—」〈万・一五五〉 「はたこらが夜昼といはず行く道を我は—宮道(...
しつ【悉】
[人名用漢字] [音]シツ(漢) [訓]ことごとく 1 全部。ことごとく。「悉皆」 2 きわめ尽くす。「詳悉・知悉・不悉」
しょう‐しつ【詳悉】
[名・形動](スル)非常にくわしくて漏れのないこと。詳細に述べること。また、そのさま。「懇到—なる者に命じ、飽まで説諭せば」〈公議所日誌一五〉 「前に—するが如く」〈フェノロサ・美術真説〉
ち‐しつ【知悉】
[名](スル)ある物事について、細かい点まで知りつくすこと。「事情を—している」
ふ‐しつ【不悉】
思うことを十分に言いつくさないこと。手紙の末尾に書き添える語。不一。不尽。
よ‐の‐ことごと【世の悉/世の尽】
命あるかぎり。世のかぎり。「妹(いも)は忘れじ—に」〈記・上・歌謡〉