くゆ・る【燻る/薫る】
[動ラ五(四)] 1 煙がゆるやかに立つ。くすぶる。「タバコの吸い殻が—・る」 2 あれこれと思い悩む。「富士のねの絶えぬ思ひもある物を—・るはつらき心なりけり」〈大和・一七一〉
くよ‐くよ
[副](スル)いつまでも気にかけて、あれこれと思い悩むさま。「—(と)心配する」「—するな」
く‐りょ【苦慮】
[名](スル)苦心して、いろいろと考えること。思い悩むこと。「対応に—する」
くるし・む【苦しむ】
[動マ五(四)] 1 からだに痛みや苦しみを感じる。「病気に—・む」 2 心につらく思う。思い悩む。「恋に—・む」「貧乏で生活に—・む」 3 思うような処理方法が見つからず困る。窮する。「理解...
クレーブのおくがた【クレーブの奥方】
《原題、(フランス)La Princesse de Clèves》ラファイエットの小説。1678年、匿名で刊行。アンリ2世の治世の宮廷を舞台に、貞淑な人妻が美貌の青年公爵に愛され悩む姿を描く。フ...
けん‐なん【険難/嶮難】
[名・形動] 1 道などが非常にけわしく、通過するのに困難なこと。また、そのさま。「—な箇所」「—の道」 2 苦しみ悩むこと。また、そのさま。苦難。「—をしのぐ」
こい‐こが・れる【恋い焦がれる】
[動ラ下一][文]こひこが・る[ラ下二]恋しさのあまり、ひどく思い悩む。「夜も眠れないほど—・れる」
こい‐わ・ぶ【恋ひ侘ぶ】
[動バ上二]恋しさのあまり思い悩む。「—・びてなく音にまがふ浦波は思ふかたより風や吹くらむ」〈源・須磨〉
心(こころ)に鬼(おに)を作(つく)・る
1 恐怖のあまり無用な想像をする。「—・りて、左右なく近づかず」〈古活字本保元・下〉 2 やましいことがあって悩む。「隠れみのうき名を隠すかたもなし—・る身なれど」〈新撰六帖・五〉
心(こころ)病(や)・む
1 思い悩む。苦にする。「人知れぬわが通ひ路の…と詠めりければ、いといたう—・みけり」〈伊勢・五〉 2 怒る。恨む。〈名義抄〉