さん‐じ【惨事】
悲惨な出来事。いたましい事件。「流血の—」
さん‐ぜつ【惨絶】
[名・形動]悲惨極まりないこと。非常にいたましいこと。また、そのさま。「—な事故現場」
さん‐ぶん【惨聞】
いたましいうわさ。悲惨な風聞。
しょうこん‐ぶんがく【傷痕文学】
中国で1977年から1979年ごろにかけて書かれた、文化大革命の悲惨さを描く一連の文学作品。廬新華の「傷痕」に基づく名称。劉心武の「班主任」などがある。
しんこく‐しょうせつ【深刻小説】
人生や社会の悲惨な面を深刻に描き出す傾向の小説。観念小説とともに、日清戦争後の時代を背景にしたのが一特色。広津柳浪(ひろつりゅうろう)の「黒蜥蜴(くろとかげ)」など。悲惨小説。
ジキルはかせとハイドし【ジキル博士とハイド氏】
《原題The Strange Case of Dr. Jekyll and Mr. Hyde》R=L=スチーブンソンの怪奇小説。1886年刊。医師のジキルは薬で夜ごとに悪の人格ハイドに変身し善悪...
ダーク‐ツーリズム【dark tourism】
戦争や災害の跡地など、人の死や悲惨な出来事にまつわる場所を訪ね、教訓を学びとることを目的とする旅行。
ちん‐りん【沈淪】
[名](スル)《「沈」も「淪」もしずむ意》 1 深く沈むこと。「廃頽した感情の中に其の身を—させようと勉めるのであった」〈荷風・腕くらべ〉 2 ひどくおちぶれること。零落。「悲惨な境界に—せぬま...
天災(てんさい)は忘(わす)れた頃(ころ)にやって来(く)る
天災は、災害の悲惨さを忘れたころに、再び起こるものである。高知市内の寺田寅彦旧居跡に建てられた碑に刻まれている文章。
パンセ【(フランス)Pensée】
《思考・思想の意》パスカルの遺稿集。「キリスト教弁証論」の断章を集成したもの。1670年刊。悲惨と偉大の矛盾に満ちた人間存在を指摘し、信仰による人間の幸福を情熱と論理とを兼ね備えた文体で説く。冥想録。