かじか・む【悴む】
[動マ五(四)]《古くは「かしかむ」》寒さのため手足が凍えて思うように動かなくなる。かじける。「手が—・んで箸(はし)が持てない」《季 冬》「—・む手女は千も万も擦る/誓子」
かじ・く【悴く】
[動カ下二]「かじける」の文語形。
かじ・ける【悴ける】
[動カ下一][文]かじ・く[カ下二]《古くは「かしく」》 1 手足が凍えて自由に動かなくなる。かじかむ。「寒さで手が—・ける」 2 やせ細る。衰え弱る。「衣裳(きもの)弊(や)れ垢(あか)つき、...
か・す【痂す/悴す】
[動サ下二]「かせる」の文語形。
かせ【悴】
[接頭]《動詞「か(悴)せる」の連用形から》人を表す語に付いて、やせた、貧しい、身分の低い、などの意を表す。「—侍(かせざむらい)」「—首(かせくび)」
かせ‐くび【悴首】
やせた首。細首。「言ふに甲斐なき此高家が—」〈浄・女楠〉
かせ‐ざむらい【悴侍】
雑役に当たる身分の低い侍。「山科と云ふ所の—なりしが」〈申楽談儀〉
か・せる【痂せる/悴せる】
[動サ下一][文]か・す[サ下二] 1 できものや傷の表面が乾く。「傷口が—・せる」 2 かぶれる。「漆に—・せる」 3 生気を失って、やせこける。「—・セタ人」〈日葡〉
すい【悴】
[音]スイ(漢) [訓]やつれる せがれ 病気や心労のため、やせ衰える。「憔悴(しょうすい)・老悴」 [補説]「忰」は俗字。「せがれ」は「倅」とも書く。
せがれ【倅/悴】
1 自分の息子をへりくだっていう語。「—をよろしく願います」 2 他人の息子をくだけていう語。また、子供や若輩の者をさしていう語。「高校生の—がいるそうだ」 3 陰茎の俗称。 [補説]1・2は、...