さん【惨】
[ト・タル][文][形動タリ]いたましいさま。また、ひどく悲しむさま。「—たる光景」「—として暗くなった顔」〈芥川・偸盗〉
さん【惨〔慘〕】
[常用漢字] [音]サン(呉)(漢) ザン(慣) [訓]みじめ むごい 〈サン〉 1 いたましい。みじめ。「惨禍・惨苦・惨憺(さんたん)・惨落/悲惨」 2 むごい。むごたらしい。「惨劇・惨烈/...
さん‐か【惨禍】
天災・人災などによる、むごたらしくいたましい災難。「大震災の—」
さん‐がい【惨害】
いたましい被害。むごたらしい災害。「台風は各地に—をもたらした」
さん‐きょう【惨況】
みじめで、いたましいありさま。惨状。
さん‐く【惨苦】
いたましい苦しみ。ひどい苦労。
さん‐けい【惨刑】
むごたらしい刑罰。
さん‐げき【惨劇】
悲惨な内容の演劇。転じて、殺人などのむごたらしい出来事。「—の舞台となった町」
さん‐こく【惨酷/酸酷】
[名・形動]「残酷(ざんこく)」に同じ。「嗚呼流毒の—なる地震より甚しきはなし」〈津田真道・明六雑誌一七〉
さん‐じ【惨事】
悲惨な出来事。いたましい事件。「流血の—」