憂(うれ)えを掃(はら)う玉帚(たまははき)
《蘇軾「洞庭春色詩」から》飲むと嫌な事が忘れられることから、酒の美称。
しゅう【愁】
[常用漢字] [音]シュウ(シウ)(漢) [訓]うれえる うれい うれえる。うれい。「愁傷・愁色・愁訴・愁眉(しゅうび)/哀愁・郷愁・春愁・悲愁・幽愁・憂愁・旅愁」
しゅう‐い【愁意】
うれい悲しむ心。
しゅう‐うん【愁雲】
うれいを感じさせる雲。転じて、うれいや悲しみのある心境のたとえ。「渠(かれ)が胸には一片の—凝って動かず」〈独歩・わかれ〉
しゅう‐ぎん【愁吟】
悩み嘆くこと。呻吟(しんぎん)。「氏人(うぢひと)の—を慰(ゐ)せしめんとす」〈太平記・一五〉
しゅう‐く【愁苦】
思い悩んで苦しむこと。
しゅう‐さつ【愁殺】
[名](スル)非常に嘆き悲しむこと。また、非常に嘆き悲しませること。しゅうさい。「水遠く山長く人を—す」〈露伴・露団々〉
しゅう‐し【愁思】
思いわずらうこと。心配すること。また、悲しい物思い。「断然—を絶て疾病の源を招く勿れ」〈織田訳・花柳春話〉
しゅう‐し【愁死】
うれえ悲しんで死ぬこと。「我遂に謫居(たっきょ)に—して、帰る事を得じ」〈太平記・一〉
しゅう‐しょ【愁緒】
嘆き悲しむ心。悲しみの心。「心中の—を述べて」〈太平記・一〇〉