いっ‐とく【一得】
一つの利点。ある場合には得なこと。一利。「愚者も千慮(せんりょ)に—有り」⇔一失。
おろか‐もの【愚か者】
おろかな人間。愚者(ぐしゃ)。
かん‐たい【緩怠】
[名・形動] 1 いいかげんに考えてなまけること。また、そのさま。「自己の—を恥じる」 2 失敗すること。過失。手落ち。「—をわびる」 3 無礼、無作法なこと。また、そのさま。「—至極」「—千万...
愚者(ぐしゃ)にも一得(いっとく)
《「史記」淮陰侯伝の「智者も千慮(せんりょ)に必ず一失あり、愚者も千慮に必ず一得あり」から》愚かな者でも、たまには採るべきいい考え方をするということ。
ぐ‐じん【愚人】
愚かな人。愚者。ぐにん。
ぐ‐ち【愚知/愚智】
愚かなことと知恵のあること。愚者と知者。
けん‐ぐ【賢愚】
かしこいことと、おろかなこと。賢者と愚者。「精進の前には—なし」
けん‐じゃ【賢者】
《「けんしゃ」とも》 1 道理に通じたかしこい人。賢人。⇔愚者。 2 仏語。善を行い悪を離れてはいるが、まだ真理を悟るにいたらず、凡夫の段階にとどまっている者。聖者(しょうじゃ)の下の段階。
こう‐し【好士】
1 すぐれた人。りっぱな人物。「一人の—より三人の愚者」〈毛吹草・二〉 2 風流を解する人。詩歌の道に通じている人。「万葉の様を存ぜざらん—は、無下のこととぞ覚え侍る」〈毎月抄〉
尺(しゃく)も短(みじか)き所(ところ)あり寸(すん)も長(なが)き所(ところ)あり
《「楚辞」卜居から》尺でも短くて足りない場合があり、寸でも長すぎる場合がある。事柄によっては賢者も劣ることがあり、愚者が勝る場合もあるというたとえ。