ざん【慙】
[音]ザン(呉) [訓]はじる はじ はじる。はじ。「慙愧(ざんき)・慙死/無慙」 [補説]「慚」は異体字。
ざん‐い【慙恚/慚恚】
[名](スル)恥じ、怒ること。
ざん‐かい【慙悔/慚悔】
[名](スル)あやまちなどを恥じて悔いること。「心中大いに己の不廉恥を—し」〈織田訳・花柳春話〉
ざん‐かん【慙汗/慚汗】
恥じ入って汗が出ること。また、その汗。「—の背に流るるを」〈有島・星座〉
ざん‐き【慙愧/慚愧】
[名](スル)《古くは「ざんぎ」とも》自分の見苦しさや過ちを反省して、心に深く恥じること。「—の念」「僕は—して前の手紙の全部を取消さして貰う」〈有島・宣言〉
ざん‐し【慙死/慚死】
[名](スル)恥じて死ぬこと。また、死ぬほど深く恥じること。「僕が平生(ふだん)の耳でいたら—するほどの大言壮語を」〈蘆花・思出の記〉
ざん‐ぷん【慙憤/慚憤】
[名](スル)恥じて、憤ること。