わ‐ごりょ【我御料/和御寮】
[代]二人称の人代名詞。対等またはそれ以下の相手を親しみを込めて呼ぶ語。男女ともに用いられる。「先づ—は誰なれば」〈浄・博多小女郎〉
わ‐ごりょう【我御料/和御寮】
[代]「わごりょ(我御料)」に同じ。「—思へば安濃の津より来たものを」〈閑吟集〉
わ‐じょう【我丈/和丈】
[代]二人称の人代名詞。相手を親しみを込めて呼ぶ語。「げにも—の不審の通り」〈浮・元禄大平記〉
わ‐じょうろう【我上﨟/和上﨟】
[代]二人称の人代名詞。身分のある子女を親しみを込めて呼ぶ語。わじょろう。「さすがに—は常磐腹に三男」〈謡・鞍馬天狗〉
わ‐せんじょう【我先生/和先生】
[代]二人称の人代名詞。親しみの気持ちを込めて、または軽んじる気持ちで、相手を呼ぶ語。「—はいかでこの鮭を盗むぞ」〈宇治拾遺・一〉
わ‐そう【我僧/和僧】
[代]二人称の人代名詞。僧を親しみの気持ちを込めて、または軽んじる気持ちで呼ぶ語。「—は何人ぞ」〈宇治拾遺・一三〉
わ‐とう【我党/和党】
[代]二人称の人代名詞。複数の相手に向かって親愛の気持ち、または軽んじる気持ちをこめて用いる語。おまえたち。「やや、—連歌だにつかぬとつきたるぞかし」〈宇治拾遺・一四〉
わ‐どの【我殿/和殿】
[代]《「わとの」とも》二人称の人代名詞。対等以下の相手に向かって親愛の気持ちをこめて用いる語。そなた。「我は千鳥といふ女、—に請けたる恩はなし」〈浄・女護島〉
わ‐どり【我鳥】
自分のものである鳥。自分の思うままになる鳥。「今こそは—にあらめ後は汝鳥(などり)にあらむを」〈記・上・歌謡〉
わ‐なみ【我儕/吾儕】
[代]一人称の人代名詞。対等の者に対して、自身をいう語。「—六十に及ぶけふまで」〈読・弓張月・続〉