みや・びる【雅びる】
[動バ上一][文]みや・ぶ[バ上二]優美な感じがする。みやびやかである。「—・びた庭園の趣」「梅の花夢(いめ)に語らく—・びたる花と我(あれ)思(も)ふ酒に浮かべこそ」〈万・八五二〉
み‐ゆる・す【見赦す】
[動サ四]とがめずにそのまま見逃す。「鬼なども我をば—・してむ」〈源・夕顔〉
みわ【神酒/御酒】
神前に供える酒。みき。一説に、酒を醸造して神前に供えた瓶(かめ)のこととも。「泣沢(なきさは)の神社(もり)に—据ゑ祈れども我が大君は高日知らしぬ」〈万・二〇二〉
むうちゅう‐ろん【無宇宙論】
宇宙あるいは世界の実在性を認めず、それを神や自我の様態または仮象と見なす思想。エレア学派やスピノザ・バークリーなどにみられる。無世界論。
む‐えん【無縁】
1 縁のないこと。関係のないこと。「我々とは—の出来事」 2 地縁・血縁などの縁者がないこと。⇔有縁(うえん)。 3 仏語。 ㋐だれのためというような対象の区別がなく、すべて平等であること。絶対...
むかえ‐ぶね【迎へ船】
人を出迎えるための船。「我が舟は沖ゆな離(さか)り—片待ちがてり浦ゆ漕(こ)ぎあはむ」〈万・一二〇〇〉
む‐が【無我】
[名・形動] 1 我欲・私心のないこと。無心であること。また、そのさま。「—の愛」「—の境地」「—ナ人」〈日葡〉 2 《(梵)anātmanの訳》仏語。万物に内在し常恒不変である実体などは存在し...
むが‐あい【無我愛】
我欲のない真の愛情。没我の愛。
むが‐むしん【無我無心】
我欲やよこしまなところのない純粋な心。「—の小児の時から」〈独歩・牛肉と馬鈴薯〉
むきみ‐ぐま【剝き身隈】
歌舞伎の隈取(くまど)りの一。目頭から目尻にかけて、丸みをもたせて赤くぼかして隈取るもの。「対面」の曽我五郎や「助六」など、血気盛んな若者役に用いる。