にじょう‐じょうばん【二条定番】
江戸幕府の職名。京都所司代支配下にあって二条城の城門を警衛する職。
にじり・でる【躙り出る】
[動ダ下一]座ったままひざを進めて少しずつ出る。また、じわじわと出る。「そろそろ遣戸の後から、—・でながら」〈芥川・偸盗〉
にすけ【仁助/仁介】
江戸時代、船頭・馬方、または中間(ちゅうげん)・小者などの奉公人のこと。仁蔵(にぞう)。
にせむらさきいなかげんじ【偐紫田舎源氏】
合巻。38編152冊。柳亭種彦作、歌川国貞画。文政12〜天保13年(1829〜42)刊。源氏物語の世界を室町時代に移して翻案したもの。江戸城大奥を描いたとうわさされ、天保の改革によって絶版を命じ...
にせんどうか【二銭銅貨】
江戸川乱歩の短編推理小説。大正12年(1923)「新青年」誌に掲載された、著者の処女小説。ポーの「黄金虫」の影響を感じさせる暗号解読もので、日本の推理小説の基礎を築いた作品。
黒島伝治の短編...
二足(にそく)の草鞋(わらじ)を履(は)く
両立しえないような二つの職業を同一人が兼ねること。特に、江戸時代、博徒が捕吏を兼ねることをいった。現在では「会社員と作家の二足の草鞋を履く」など、両立が困難と思われるような職業を兼ねることにもいう。
にたり‐ぶね【荷足り船】
茶船の一種で、関東の河川や江戸湾で小荷物の運搬に使われた小形の和船。
にだゆう【仁太夫】
江戸時代、江戸市中の浮浪人の元締めの名。代々中山仁太夫と称し、門付(かどづけ)渡世の者に鑑札を発行して金をとった。
にちなんかいがん‐こくていこうえん【日南海岸国定公園】
宮崎県南部の日南海岸から鹿児島県東部の志布志湾の海岸に沿う国定公園。海食地形や亜熱帯植物がみられ、青島・鵜戸神宮・都井岬などがある。
にちべい‐しゅうこうつうしょうじょうやく【日米修好通商条約】
安政5年(1858)江戸幕府と米国との間で結ばれた通商条約。日米和親条約で既に開かれていた箱館のほか、神奈川・長崎・新潟・兵庫の開港(ただし開港となっていた下田は鎖港となる)、公使の交換、江戸・...