ふしみ【伏見】
京都市南部の区名。旧伏見市。豊臣秀吉が伏見城を築き、江戸時代は幕府直轄地。灘(なだ)と並ぶ酒造で知られ、伏見七名水と称される湧水があり、桃山陵近くの御香水(ごこうすい)は霊水として名高い。
ふしみ‐じゅうごこくぶね【伏見十五石船】
江戸時代、過書船(かしょぶね)とともに淀川に就航し、伏見から大坂まで貨客を運んだ伏見奉行支配下の15石積み川船。伏見船。
ふしみ‐にんぎょう【伏見人形】
伏見で産する土製の人形。江戸時代初めころから作られ、形・彩色の素朴なもの。伏見雛(びな)。
ふしみ‐ぶぎょう【伏見奉行】
江戸幕府の職名。遠国奉行の一。老中の支配に属し、伏見の民政管理、宇治・伏見・木津川の船舶の取り締まり、また、京都御所の警備や西国大名の往来の監視などを行った。
ふしん‐かた【普請方】
江戸幕府の職名。普請奉行支配下にある下奉行の指揮に従い、工事作業の現場に臨んだ。
ふしん‐ぶぎょう【普請奉行】
武家の職名。室町幕府では御所・城壁・堤防など、江戸幕府では、老中の下で土木工事・武家屋敷の管理などにあたった。
ふしん‐やく【普請役】
江戸時代、城郭・河川・道路・橋などの修築の際に、大名・諸士・農民などに賦課された夫役(ぶやく)。
ふじうえ‐りゅう【藤植流】
胡弓(こきゅう)の流派。宝暦年間(1751〜1764)に江戸の藤植検校が、従来の3弦の胡弓を4弦に改良して創始。ふじえりゅう。
ふじえだ【藤枝】
静岡県中南部の市。江戸時代は東海道の宿場町、本多氏の城下町。茶・ミカン・シイタケ栽培や木工業・化学工業が盛ん。平成21年(2009)に岡部町を編入。人口14.2万(2010)。
ふじ‐こう【富士講】
富士山を信仰する農民・職人・商人で組織された講社。富士山登拝を行う。浅間講(せんげんこう)ともいい、江戸時代後半に盛行。明治以後は扶桑教・実行教などとなった。《季 夏》→富士塚