べく‐ない【可内】
《「可(べく)」の字は、もと手紙文などで「可行候(ゆくべくそうろう)」のように必ず上に置くが、それを「ない」で否定して、下に付くの意。人名になぞらえて「内」を当てた》江戸時代、武家の下男の通称。
べざい‐せん【弁才船/弁財船】
江戸時代に内航海運で活躍した和船の形式。船底材の先に船首材、後ろに幅広の戸立てをつけ、三段の外板などを組み合わせ、四角帆1枚を用いるもの。帆走性能がよく、少数の乗組員で運航できるため、瀬戸内海を...
べっ‐こう【鼈甲】
1 海ガメの一種タイマイの甲を加工して作った装飾品の材料。半透明で、黒と黄のまだらの模様がある。櫛(くし)・ブローチなどの細工物に用いる。江戸時代、タイマイの甲の使用が禁止されたことから、名をス...
べつ【別】
[音]ベツ(慣) ベチ(呉) [訓]わかれる わける わかつ [学習漢字]4年 1 いっしょにいたものが離れ離れになる。「別居・別離/哀別・一別・永別・訣別(けつべつ)・告別・死別・生別・惜別・...
べつ‐こさく【別小作】
江戸時代、質入れされた田畑を質入れ主以外の人が小作すること。
ベツレヘム【Bethlehem】
パレスチナ地方の町。エルサレムの南約9キロメートル、標高約750メートルの小高い丘の上に位置する。古代イスラエル統一王国のダビデ王、およびイエス=キリストの誕生の地とされ、聖誕教会、ダビデの井戸...
べに‐いた【紅板】
江戸時代の携帯用の紅入れ。二つ折りの板に漆を塗り、紅を載せた。薄い箱形のものもある。
べにずり‐え【紅摺り絵】
浮世絵版画で、墨版のほか紅・緑を主としたわずかな色数の色摺り木版画。江戸中期に始まり、のち錦絵(にしきえ)に発展した。紅絵(べにえ)ともよばれたが、今日では区別している。
べにばな‐いんげん【紅花隠元】
マメ科の蔓性(つるせい)の多年草。熱帯アメリカの原産で、温帯では一年草。葉は3枚の小葉からなる複葉。夏、朱赤色か白色の蝶形の花を総状につける。さやは線形で、種子はインゲンマメより大きい。日本には...
べらん‐めえ
[感]《「べらぼうめ」の音変化》江戸っ子が相手をののしっていう語。「—、くやしかったらやってみろ」
[名]江戸っ子。「あの男も—に似て居ますね」〈漱石・坊っちゃん〉