えぞし【蝦夷志】
江戸中期の地誌。1巻。新井白石著。享保5年(1720)自序。日本初の本格的な北海道方面の地誌で、のちの蝦夷地研究の先駆をなした。
えぞ‐ぶぎょう【蝦夷奉行】
江戸幕府の遠国(おんごく)奉行の一。蝦夷地の行政を管掌。享和2年(1802)に設置、まもなく箱館奉行となり、文化4年(1807)松前奉行と改称。蝦夷地奉行。
えた
中世および近世における賤民(せんみん)身分の一。江戸時代には非人(ひにん)とよばれた人々とともに士農工商の下におかれ、居住地も制限されるなど、不当な差別を受けた。主に皮革業に従事し、犯罪者の逮捕...
えた‐じま【江田島】
広島湾東部の島。能美島(のうみじま)と地峡で連なる。もと海軍兵学校の所在地。現在は海上自衛隊第1術科学校などがある。
広島県南西部、瀬戸内の市。
と能美島と周辺の島々からなる。カキ・ちりめん...
えちご‐じし【越後獅子】
越後国西蒲原(にしかんばら)郡月潟(つきがた)村(現、新潟市)から出て諸国を回っていた一人立ちの獅子舞。獅子頭(ししがしら)をかぶった子供が、親方の笛・太鼓に合わせて曲芸をして、銭を請うた。江...
えちごたいへいき【越後太平記】
綱淵謙錠(つなぶちけんじょう)の長編歴史小説。昭和55年(1980)刊。江戸時代に越後国高田藩で起きたお家騒動を主題とする。
えちご‐ぶし【越後節】
江戸末期から明治中期にかけて、越後の民謡から出て瞽女(ごぜ)などが全国に広めた歌謡。芝居の心中物や社会事件などを題材にした長編の口説(くど)き歌。越後口説き。
えちご‐や【越後屋】
江戸日本橋駿河町にあった三井家経営の呉服店。延宝元年(1673)三井高利が江戸本町に開店したのに始まり、現金掛け値なしの商法により発展。現在の三越の前身。
えっさっさ‐ぶし【えっさっさ節】
江戸末期、大坂で流行した俗謡。なお天保年間(1830〜1844)にも同名の俗謡が流行した。
え‐とき【絵解き】
[名](スル) 1 絵の意味を説明すること。また、その説明。特に、仏画・絵巻などの内容を説明すること。平安末期以後、それを職業とする人が現れ、地獄絵などを説明するのに琵琶(びわ)に合わせて語った...