えもん‐ざか【衣紋坂】
江戸新吉原の日本堤から大門(おおもん)までの間にあった坂。遊客がここで衣服をつくろったところからこの名がある。
えり‐おしろい【襟白粉】
襟首から肩にかけてつける濃いおしろい。江戸中期から、上方風の厚化粧をまねて流行した。牡丹刷毛(ぼたんはけ)を使って塗る。
えり‐つき【襟付き】
1 衣服に襟がついていること。また、その衣服。 2 着物を重ねて着たときの襟元のようす。 3 《江戸時代、重ね着のできるのは裕福であったところから》懐ぐあいのよいこと。金持ち。「—になびく君ぢゃ...
エル‐バディ‐きゅうでん【エルバディ宮殿】
《Palais El Badi》モロッコ中部の都市マラケシュの旧市街の南側、王宮近くにあった宮殿。16世紀、サアード朝のアフマド=アル=マンスールにより建造。建造費は、アルカセルキビルの戦いでポ...
エレキテル
《(オランダ)electriciteitから》 1 電気。エレキ。エリキ。 2 江戸中期にオランダから伝来した医療用の摩擦発電装置。
えん【焔】
[人名用漢字] [音]エン(呉)(漢) [訓]ほのお ほむら ほのお。「火焔・気焔・紅焔」 [補説]人名用漢字表(戸籍法)の字体は「焰」。「炎」と通用する。「燄」は異体字。
えんきょう【延享】
江戸中期、桜町天皇・桃園天皇の時の年号。1744年2月21日〜1748年7月12日。
えんきり‐でら【縁切り寺】
江戸時代、妻がそこに駆け込み、一時在住すると離婚できた尼寺。中期以降は鎌倉の東慶寺、上州の満徳寺に限られた。駆け込み寺。駆け入り寺。
えん‐げん【延言】
江戸時代の国学者の用語。もと1音であった語の一部が延びて2音ないしそれ以上となったとされるもの。「語らふ(←語る)」「老いらく(←老ゆ)」などの類。延音(えんおん)。
猿猴(えんこう)が月(つき)を取(と)る
《「僧祇律」七の、猿が井戸に映った月を取ろうとして水におぼれたという故事から》身分不相応な大望を抱いて破滅することのたとえ。猿猴捉月(そくげつ)。猿猴が月。猿猴が月に愛をなす。