ならび‐だいみょう【並び大名】
1 歌舞伎で、大名の扮装をして、ただ並んでいるだけの役。また、それに扮した俳優。 2 人数に加わっているだけで、あまり重要ではない人。「—にすぎない役員」
はね‐だすき【撥ね襷】
歌舞伎で、荒事(あらごと)の扮装に用いる紅白・紫白の太い襷。芯(しん)に針金を入れ、結び目の輪や先端がぴんと張るようになっている。
ぴんとこ
歌舞伎衣装の一。唐人に扮装するときにつける、よだれ掛けのような襟袈裟(えりげさ)。
ふん【扮】
[音]フン(慣) 本来とは違った姿に装う。「扮飾・扮装」
ふん・する【扮する】
[動サ変][文]ふん・す[サ変]他の人に似せてよそおう。特に俳優が、役の人物の身なりをする。扮装(ふんそう)する。「女王に—・する」
みやこ・びる【都びる】
[動バ上一][文]みやこ・ぶ[バ上二]都らしくなる。都のものらしい感じになる。「女は爰(ここ)らには余り多く見掛けぬ—・びた扮装(つくり)である」〈魯庵・社会百面相〉
メーキャップ【makeup】
[名](スル)化粧。特に、俳優が扮装(ふんそう)のためにする舞台化粧。顔ごしらえ。メークアップ。
も‐そっと
[副]もう少し。もうちょっと。もちっと。「—近くへ寄りなさい」「—小清浄(こざっぱり)した扮装(なり)が出来そうなもんだが」〈魯庵・社会百面相〉
やく‐づくり【役作り】
演劇・映画などで、役者が自分の役について演技・扮装(ふんそう)などを工夫すること。