きょう【挟〔挾〕】
[常用漢字] [音]キョウ(ケフ)(漢) [訓]はさむ はさまる さしはさむ 両わきから中のものをはさむ。「挟撃・挟侍・挟持」 [名のり]さし・もち
きょう‐げき【挟撃/夾撃】
[名](スル)両方からはさみ撃ちにすること。「前後から敵を—する」
きょう‐さつ【挟殺】
[名](スル)野球で、走者を塁と塁の間に挟みうちにしてアウトにすること。
きょう‐しょ【挟書】
《「挟」は蔵の意》書物を所蔵すること。
きょうしょ‐の‐きん【挟書の禁】
中国、秦(しん)の始皇帝のとき、民間で医薬・卜筮(ぼくぜい)・種樹の書以外の書物を持つことを禁じたこと。
きょう‐じ【挟持】
[名](スル) 1 両側から支え助けること。 2 心に抱くこと。 3 物を携え持つこと。「若し天下に律書を—する者あれば死罪に処するに至れり」〈吉岡徳明・開化本論〉
きょう‐じ【脇士/脇侍/夾侍/挟侍】
本尊の左右に控えている仏像。阿弥陀如来では観音と勢至(せいし)菩薩、釈迦(しゃか)如来では文殊(もんじゅ)と普賢(ふげん)菩薩など。脇立(わきだち)。わきじ。
きょう‐ちょ【夾紵/挟紵/夾貯】
古代中国の漆技法の一つで、麻布を漆ではさむように貼(は)り合わせて造形すること。→乾漆(かんしつ)
さし‐はさ・む【挟む/挿む/差(し)挟む】
[動マ五(四)] 1 間に入れる。はさみこむ。「しおりを本に—・む」 2 他人の話に途中から割り込む。別の意見などを言って干渉する。「口を—・む」「異論を—・む」 3 ある考えを心中に含み持つ。...
はさか・う【挟かふ】
[動ハ四]はさまる。「塩魚の歯に—・ふや秋の暮/荷兮」〈猿蓑〉