すて‐づくり【捨(て)作り】
農家が減反による転作奨励金の支給を受けるために、転作地に大豆や小麦などの種をまいて放置し、管理も収穫もしないこと。
すて‐づけ【捨(て)漬(け)】
新しく仕込んだ糠味噌(ぬかみそ)で野菜を漬ける前に、芯(しん)やへたの部分などを漬けて糠の発酵をうながすこと。この時に漬けたものは食べずに捨てることから。
すて‐どころ【捨(て)所/捨て処】
捨てるのによい場所・時期。「ごみの—に困る」「心のうさの—」
すて‐ね【捨(て)値】
損を承知でつける安い値段。捨て売りの値段。「—で売りさばく」
すて‐ばか【捨(て)墓】
⇒埋(う)め墓(ばか)
すて‐ばち【捨(て)鉢】
[名・形動]どうともなれという気持ち。また、そうした気持ちであるさま。自暴自棄。「失敗続きで—になる」「—な態度」
すて‐び【捨(て)火】
物を煮るとき、今まで用いていた火をけがれのある火として、捨てて用いないこと。
すて‐ふだ【捨(て)札】
江戸時代、処刑される罪人の氏名・年齢・出生地・罪状などを記して公示し、処刑後も30日間、刑場などに立てておいた高札。
すて‐ぶち【捨(て)扶持】
1 江戸時代、由緒ある家の老幼・婦女・身体障害者などに救助のために与えた扶持米。 2 転じて、役に立たない者へ捨てるつもりで与える給料や生活費。「—で雇っておく」
すて‐ぶみ【捨(て)文】
1 「捨て訴(そ)」に同じ。 2 自分の意見や他人の秘密を記し、道などに捨てておく無署名の文書。落書(らくしょ)。落とし文。 3 心のこもらない、あいさつだけの手紙。「いかなこと、—一つもやらず...