すて‐ぼうず【捨て坊主】
生活に窮するなどして出家した坊主。また、坊主をあざけっていう語。「その身は恋より—になりける」〈浮・五人女・五〉
すて‐み【捨(て)身】
命を捨てる覚悟で、事に当たること。「—の戦法」「—で強敵に立ち向かう」
すてみ‐わざ【捨(て)身技】
柔道で、自分のからだを真後ろまたは横に倒しながら掛ける投げ技の総称。
すて‐むち【捨て鞭】
馬に乗って走るときに、速く駆けさせるために馬の尻を鞭打つこと。「東の河原をまっ下りに、—をうってぞ逃げける」〈保元・中〉
すて‐め【捨て目】
目に入るものを心に留めておくこと。また、広く見て心に留めておくこと。「—を使う」「—を利かせる」
すて‐もの【捨(て)物】
捨てて顧みられないもの。
すて‐やく【捨(て)役】
歌舞伎の番付で、実際には登場しない役名を、俳優名の上に記載したもの。また、その役名。役が少なくて釣り合いがとれない場合などに用いられた。
す・てる【捨てる/棄てる】
[動タ下一][文]す・つ[タ下二] 1 不用のものとして、手元から放す。ほうる。投棄する。「ごみを—・てる」「武器を—・てて投降する」⇔拾う。 2 今までの関係を絶って、そのままかまわないでおく...
捨(す)てる神(かみ)あれば拾(ひろ)う神(かみ)あり
自分に愛想をつかして相手にしてくれない人もいる反面、親切に助けてくれる人もいるものだ。困ったことがあっても、くよくよするなということ。捨てる神あれば助ける神あり。