かけ‐すおう【掛素襖】
《「打掛(うちかけ)素襖」の略》 1 室町時代の武士の略装。素襖の裾を袴(はかま)の内に入れず、外へ垂らした服装。 2 能や歌舞伎の衣装で、大口袴などをはいた上に、素襖の上だけを打ち掛けて羽織っ...
かけ‐すずり【懸け硯/掛け硯】
掛け子のある硯箱。掛け子には硯・墨・水入れなどを入れ、その下の引き出しには小物などを入れる。かけすずりばこ。
かけ‐すて【掛(け)捨て】
《「かけずて」とも》 1 無尽・保険などで、掛け金を期限まで続けず、中途でやめること。 2 損害保険などで、保険期間中に対象となる事故にあわない場合、満期になっても掛け金は戻らないこと。「—の火...
かけ‐ず【掛(け)図】
地図や標本の絵・図などを掛け軸のようにしたもの。主として教材用。
かけ‐せん【掛(け)銭/賭(け)銭】
1 頼母子講(たのもしこう)や無尽などで積み立てていく金。掛け金。 2 中世、領主が領民に課した課銭。 3 勝負事にかける金銭。
かけ‐そば【掛け蕎麦】
ゆでたそばに熱いつゆだけをかけたもの。ぶっかけそば。かけ。
かけ‐ぞり【掛(け)反り】
相撲のきまり手の一。頭を相手の脇に入れて組み、一方の足を外側から掛け、切り返すようにして相手を横に反り倒す。
かけ‐だい【掛け鯛/懸け鯛】
1 昔の正月の飾り物。2匹の塩鯛をわら縄で結び合わせ、かまどの上や門松などに掛けたもの。小鯛を用いたので「掛け小鯛」とも。《季 新年》「—の影や柄杓(ひしゃく)のささら浪/紅葉」 2 祝儀の飾り...
かけ‐だいきん【掛(け)代金】
掛け売り品の代金。
かけ‐だおれ【掛(け)倒れ】
1 掛け代金が回収できず、損をすること。 2 費用ばかりかかって、収益のないこと。「宣伝費の—に終わる」 3 掛け金を掛けるばかりで、受け取る金がなく損をすること。