いんじゅう【陰獣】
江戸川乱歩の中編推理小説。昭和3年(1928)「新青年」誌に発表。約1年2か月の断筆を経て書かれた復帰作。
うげつそうさつじんじけん【雨月荘殺人事件】
和久峻三による推理小説。昭和63年(1988)刊行。実際の地方裁判所で用いられる調書・解剖報告書・証拠写真といった公判資料を再現し、読者が判事の立場で事件の真相を推理する異色のミステリー。第42...
えいえんのこ【永遠の仔】
天童荒太の長編小説。児童虐待や介護問題など、現代の親子関係の闇を描いたミステリー。平成11年(1999)刊行。翌平成12年(2000)、第53回日本推理作家協会賞受賞。
え‐とき【絵解き】
[名](スル) 1 絵の意味を説明すること。また、その説明。特に、仏画・絵巻などの内容を説明すること。平安末期以後、それを職業とする人が現れ、地獄絵などを説明するのに琵琶(びわ)に合わせて語った...
エトルタ【Étretat】
フランス北西部、ノルマンディー地方、セーヌ‐マリチーム県、ルアーブル近郊にあるイギリス海峡に臨む町。画家クールベやモネにより描かれた断崖の景観で知られるほか、推理小説家モーリス=ルブランの邸宅が...
えとろふはつきんきゅうでん【エトロフ発緊急電】
佐々木譲の長編小説。平成元年(1989)刊。同年、第8回日本冒険小説協会賞受賞。平成2年(1990)、第3回山本周五郎賞および第43回日本推理作家協会賞受賞。第二次大戦3部作とよばれる作品群の第...
えどがわらんぽ‐しょう【江戸川乱歩賞】
江戸川乱歩の寄付を基金として創設された文学賞。昭和30年(1955)の第1回と、翌昭和31年(1956)の第2回は業績のあった作家と出版社に対して、それ以降は優れた推理小説に対して贈られている。
エム‐ダブリュー‐エー【MWA】
《Mystery Writers of America》米国探偵作家クラブ。米国推理作家協会。推理小説の普及、作家の地位向上・利益保護などを目的とし、1945年に設立。
えんえき‐ほう【演繹法】
演繹による推理の方法。三段論法が代表的。⇔帰納法。
おうごんかめん【黄金仮面】
江戸川乱歩の長編推理小説。昭和5年(1930)から翌昭和6年(1931)にかけて「キング」誌に連載。フランスの作家マルセル=シュオブの短編「黄金仮面の王」から着想を得た作品。