くるまひきさつじんじけん【車引殺人事件】
戸板康二の短編推理小説。昭和33年(1958)、「宝石」誌に掲載された、著者の小説家としてのデビュー作。名探偵、中村雅楽が活躍するシリーズ作品のひとつ。
くろねこ【黒猫】
《原題The Black Cat》ポーの短編小説。1843年発表。発作的に黒猫を惨殺したことから、あやまって妻を殺害して破滅するに至る男の病的な心理を推理小説的手法で描く。
クローズド‐サークル【closed circle】
推理小説のジャンル、または舞台設定の一つ。外界との接触が断たれた状況を扱った作品を指す。英国の推理作家アガサ=クリスティの「そして誰もいなくなった」がその代表例。
グリーンしゃのこども【グリーン車の子供】
戸板康二の短編推理小説。昭和50年(1975)、「小説宝石」誌に掲載。翌昭和51年(1976)の第29回日本推理作家協会賞短編部門賞受賞。
けいさつ‐しょうせつ【警察小説】
推理小説のジャンルの一。警察が関係する作品の総称で、特定の警察官を主人公にしたもののほか、警察による組織的な捜査を描いたものなどがある。
げっちょうせき【月長石】
《原題The Moonstone》コリンズによる推理小説。1868年刊。T=S=エリオットが「最初にして最長、最良の現代英国探偵小説」と絶賛した。
こうかん‐さつじん【交換殺人】
殺意を持った複数の人物が、殺意の対象となる人物を交換して殺人を行うこと。推理小説の題材となることが多い。動機が不明確なため、殺害の容疑者になりにくく、また殺意の対象となる人物が殺害された時にアリ...
こうそうのしかく【高層の死角】
森村誠一の長編推理小説。ホテルを舞台とした密室殺人事件を描き、昭和44年(1969)の第15回江戸川乱歩賞を受賞。同年刊。
こうてつのきし【鋼鉄の騎士】
藤田宜永の長編小説。1930年代のフランスを舞台とする冒険活劇。平成6年(1994)刊。第48回日本推理作家協会賞(長編部門賞)および第13回日本冒険小説協会賞特別賞(黄金の鷲部門大賞)を受賞。
こうふくなちょうしょく【幸福な朝食】
乃南アサの小説。昭和63年(1988)、第1回日本推理サスペンス大賞で優秀作を受賞した、著者のデビュー作。同年刊行。