まく‐ほ・し
[連語]《推量の助動詞「む」のク語法「まく」+形容詞「ほ(欲)し」。上代語》願望の意を表す。…したい。…することを願う。→まほし「あしひきの山に生ひたる菅(すが)の根のねもころ見—・しき君かも」...
まさ‐か
[名] 1 今まさに物事が目の前に迫っていること。予期しない緊急の事態にあること。「—の場合に役立てる」 2 目前のとき。さしあたっての今。「梓弓(あづさゆみ)末は寄り寝む—こそ人目を多み汝(...
ましじ
[助動][○|○|ましじ|ましじき|○|○]「まじ」に同じ。活用語の終止形に付く。「堀江越え遠き里まで送り来(け)る君が心は忘らゆましじ」〈万・四四八二〉 [補説]「ましじ」は上代語で、推量の助...
ましょ◦う
[連語]《丁寧の助動詞「ます」の未然形+推量の助動詞「う」》 1 推量の意を丁寧に表す。「東京地方は午後から雨となり—◦う」 2 勧誘の意を丁寧に表す。「一緒に行き—◦う」「みなさん静かにし—◦...
まじ
[助動][まじから|まじく・まじかり|まじ|まじき・まじかる|まじけれ|○]《上代語「ましじ」の音変化》活用語の終止形に付く。ただし、ラ変型活用語には連体形に付く。 1 打消しの推量の意を表す。...
まじい
打消し推量の助動詞「まじ」の連体形「まじき」のイ音便。「さては、なんぢにあうては名乗るまじいぞ」〈平家・九〉 [補説]「まじい」は中世語で、連体形だけでなく終止形としても用いられる。
ませ◦ん
[連語] 《丁寧の助動詞「ます」の未然形+打消しの助動詞「ぬ(ん)」》丁寧な打消しの表現。「雨はまだ降っており—◦ん」 [補説]現代語では、「ませんでした」が「ません」の過去の意を表すが、近世...
む
[助動][(ま)|○|む(ん)|む(ん)|め|○]活用語の未然形に付く。 1 推量・予想の意を表す。…だろう。「御岳精進(みたけさうじ)にやあらむ、ただ翁びたる声に額(ぬか)づくぞ聞こゆる」〈源...
むず
[助動][○|○|むず(んず)|むずる(んずる)|むずれ(んずれ)|○]《推量の助動詞「む」に格助詞「と」が付き、さらにサ変動詞「す」の付いた「むとす」の音変化》活用語の未然形に付く。 1 推量...
む‐と◦す
[連語]《推量の助動詞「む」+格助詞「と」+サ変動詞「す」》「むず」に同じ。「いとはつらく見ゆれど、志はせ—◦す」〈土佐〉 [補説]意志・意向を表す場合以外は「む」の強め。