かき‐な・でる【掻き撫でる】
[動ダ下一][文]かきな・づ[ダ下二] 1 弦楽器をならす。かきならす。「琴を—・でる」 2 手などでやさしくさする。「泣く泣く御衣着せ奉り、御髪(みぐし)—・で」〈平家・四〉
かき‐なます【掻き膾】
細く切った大根などを入れて作ったなます。
かき‐なら・す【掻き均す/掻き平す】
[動サ五(四)]かきたてて平らにする。「畑の土を—・す」
かき‐なら・す【掻き鳴らす】
[動サ五(四)]弦楽器を指先などで弾き鳴らす。「マンドリンを—・す」
かき‐の・ける【掻き退ける】
[動カ下一][文]かきの・く[カ下二]手先で左右に押しのける。手ではらうようにして物をどける。「人を—・けて歩く」
かき‐のぼ・る【掻き登る】
[動ラ五(四)]物に手をかけて登る。「杉林のところから—・って来たのよ」〈康成・雪国〉
かき‐のめ・す【掻きのめす】
[動サ四]うまく言いくるめて相手の心を迷わす。「多三郎を—・させ、息子を深みへ引き込む魂胆」〈伎・色読販〉
かき‐はら・う【掻き払う】
[動ワ五(ハ四)] 1 勢いよく横に打ち振る。「白い薄雲が刷毛先(はけさき)で—・った痕(あと)の様に」〈漱石・三四郎〉 2 じゃまなものを除き去る。また、手で払う。払いのける。「涙のこぼるるを...
かき‐ばし【掻き箸】
嫌い箸の一。食器に口をつけ、箸で食物をかきよせて口に入れること。
かき‐びん【掻き鬢】
江戸初期における武家の若者の髪の結い方の一。耳の上から前髪の際までの髪を一緒にかきあげて高く束ねたもの。