かき‐き・える【掻き消える】
[動ア下一][文]かきき・ゆ[ヤ下二]急に見えなくなる。「その姿は夜の闇に—・えた」
かき‐きず【掻き傷/掻き疵】
つめやとがった物で、ひっかいて生じる傷。「—の絶えない子供」
かき‐き・る【掻き切る】
[動ラ五(四)]力を入れて物を切る。切り裂く。かっきる。「腹を—・る」
かき‐くずし【掻き崩し】
傷などを、ひっかいて化膿させること。また、その状態。
かき‐くず・す【掻き崩す】
[動サ四] 1 傷などを、ひっ掻いて悪くさせる。 2 少しずつなくなる。なしくずしにする。「十月、時雨に紅葉—・し」〈宇津保・楼上下〉 3 少しずつぽつりぽつりと話す。「心に思ふやう、身のあるこ...
かき‐くど・く【掻き口説く】
[動カ五(四)]自分の心境を訴えたり、相手を説得したりするため、くどくどと繰り返し述べたてる。「子に先立たれた老いの身を—・く」
かき‐くび【掻き首】
首をかき切ること。また、その首。「おさへて—にぞしてんげる」〈平治・中〉
かき‐くも・る【掻き曇る】
[動ラ五(四)] 1 雲や霧で空が急に暗くなる。「一天にわかに—・る」 2 涙で目の前がぼんやりとなる。「—・り、もの見えぬ心地し給へば」〈源・椎本〉
かき‐くら・す【掻き暗す】
[動サ四] 1 空を曇らし、暗くする。雨や雪が、空が暗くなるほど強く降る。「五月雨(さみだれ)さへ—・し、まことにいぶせかりけるに」〈平家・六〉 2 心を暗くする。悲しみにくれる。「—・す心の闇...
かき‐く・れる【掻き暮れる/掻き暗れる】
[動ラ下一][文]かきく・る[ラ下二] 1 (「涙にかきくれる」の形で)ひたすら泣く。「うれし涙に—・れる」 2 空などがすっかり暗くなる。「きのふけふ富士の高嶺は—・れて清見が関に降れる初雪」...