しな‐だれ【撓垂れ】
1 しなだれること。 2 「草摺(くさずり)」の異称。 3 「篠垂(しのだれ)」の異称。
しなだれ‐かか・る【撓垂れ掛(か)る】
[動ラ五(四)]人にこびて寄りかかるようにする。また、力なさそうに寄りかかる。「背中に—・る」
しな‐だ・れる【撓垂れる】
[動ラ下一][文]しなだ・る[ラ下二] 1 重みのためにしなって垂れ下がる。「雪で—・れた枝」 2 「撓垂れ掛かる」に同じ。「恋人に—・れて歩く」
しな・る【撓る】
[動ラ五(四)]「しなう1」に同じ。「櫓(ろ)を—・らせて力一杯漕ぐ」
しわ‐しわ【撓撓】
[副]物がしなったり、へこんだりするさまや、その音を表す語。「ふやけて、踏む度に—と鳴る畳が」〈里見弴・今年竹〉
しわ・る【撓る】
[動ラ五(四)]力が加わってしなう。たわむ。「雪の重みで竹が—・る」
たお【撓】
1 山頂の道のある所。峠。〈日葡〉 2 山と山の間のくぼまった所。鞍部。〈文明本節用集〉
たお・む【撓む】
[動マ四]曲がる。傾く。たわむ。「花が咲いては—・うだ枝に実がなる」〈田植草紙〉 [動マ下二]曲げる。傾ける。「稲の柱をおし—・めねば扱(こ)かれぬ」〈田植草紙〉
たおり【撓り】
山の稜線のくぼんで低くなっている所。鞍部。たわ。「高山の峰の—に射目(いめ)立ててしし待つごとく」〈万・三二七八〉
た・める【矯める/揉める/撓める】
[動マ下一][文]た・む[マ下二] 1 曲がっているものを伸ばしたり、まっすぐなものを曲げたりして、形を整える。また、曲げて、ある形をつくる。「籤(ひご)を—・める」「—・めて枝ぶりをよくする」...