とう【撓】
[音]トウ(タウ)(慣) ドウ(ダウ)(漢) [訓]たわむ たわめる みだす たわむ。たわめる。「屈撓・不撓」
とう‐きょく【撓曲】
地層が狭い範囲で撓(たわ)む現象。隣り合う地殻が相対的に上下に変位するときに生じる。撓曲が進み、地層が切断すると断層となる。
とうきょく‐がい【撓曲崖】
地層が狭い範囲で撓(たわ)む撓曲(とうきょく)によって生じる崖。軟弱な地層下の断層が、撓曲となって現れる場合が多い。→断層崖
とう‐せい【撓性】
⇒可撓性
とお‐お【撓】
[形動ナリ]たわみ曲がるさま。たわわ。「秋萩の枝も—におく露のけさ消えぬとも色に出でめや」〈新古今・恋一〉
とお・む【撓む】
[動マ四]たわむ。しなう。「沖つ波—・む眉引(まよび)き大舟のゆくらゆくらに面影にもとな見えつつ」〈万・四二二〇〉
とおら・う【撓らふ】
[動ハ四]揺れ動く。たゆとう。「釣舟の—・ふ見れば古(いにしへ)のことそ思ほゆる」〈万・一七四〇〉