なで‐つけ【撫で付け】
1 なでつけること。また、そのもの。 2 「撫で付け髪」の略。
なでつけ‐がみ【撫で付け髪】
1 きれいにそろえてなでつけた髪。 2 結ばずになでつけて後ろへ垂らした髪。江戸時代、儒学者・易者・山伏などがした。
なで‐つ・ける【撫で付ける】
[動カ下一][文]なでつ・く[カ下二]なでて押しつける。特に、乱れた髪を櫛(くし)や手で押しつけて整える。「髪を—・ける」
なで‐づり【撫で釣(り)】
擬餌鉤(ぎじばり)をつけた釣り糸を、水面をなでるように動かして釣ること。サヨリ・ブリなどに用いる。
なで‐なで【撫で撫で】
[名](スル)なでることをいう幼児語。「頭を—する」
なで‐ぼとけ【撫で仏】
賓頭盧(びんずる)の像。病人が患部に相当する像の部分をなで、その手で患部をさすると病気が治るとされる。さすりぼとけ。
なで‐まわ・す【撫で回す】
[動サ五(四)]手のひらであちらこちらをなでる。「顔を—・す」
なで‐もの【撫で物】
禊(みそぎ)や祈祷(きとう)の折などに、身代わりに用いる人形(ひとがた)や衣服。それでからだをなでて、災いなどを移したあと水に流す。形代(かたしろ)。
なでもの‐づかい【撫物使】
室町幕府の職名。将軍のために祈祷(きとう)を行うとき、撫で物を寺社へ持っていったり、河原で祓(はら)い棄(す)てたりする役。贖物役(あがものやく)。
なで‐やしな・う【撫で養ふ】
[動ハ四]なでるようにかわいがって育てる。撫育(ぶいく)する。「父母、—・ひ給ふこと限りなし」〈宇津保・忠こそ〉