はん【攀】
[音]ハン(呉)(漢) [訓]よじる 1 よじ登る。「攀縁/登攀」 2 上の人にすがりつく。「攀竜(はんりょう)」
はん‐えん【攀縁】
[名](スル) 1 物にすがってよじのぼること。また、人を頼りにして立身出世をはかること。「権家の門に出入し、官府間に—するの徒与の為に」〈雪嶺・偽悪醜日本人〉 2 心が対象によって働きを起こす...
はんえん‐けい【攀縁茎】
巻きひげや不定根で他物に絡みついたり、茎自体が巻き付いたりしてよじのぼる茎。ブドウ・キヅタなど。
はんきん‐るい【攀禽類】
鳥の生態による分類で、木をよじ登る習性をもつもの。森林にすみ、あしゆびは前後に2本ずつ向く。キツツキ・オウム・カッコウなど。
よじ‐と・る【攀ぢ取る】
[動ラ四]つかんで引き寄せて折り取る。「青柳のほつ枝(え)—・りかづらくは君がやどにし千年(ちとせ)寿(ほ)くとそ」〈万・四二八九〉
よじ‐のぼ・る【攀じ登る/攀じ上る】
[動ラ五(四)]物にとりすがってのぼる。「岩山を—・る」
よ・じる【攀じる】
[動ザ上一][文]よ・づ[ダ上二]のぼるためにすがりつく。また、すがりついてのぼる。「ロープにすがって岩場を—・じる」
よ・ず【攀づ】
[動ダ上二]「よ(攀)じる」の文語形。