きれ‐て【切れ手】
1 金ばなれのいい人。気前のいい人。「全体おまはんは粋(すい)の—ぢゃによって」〈洒・北川蜆殻〉 2 切れ者。敏腕家。やり手。「あの子はここの内中での—だといふぜ」〈洒・船頭深話〉
きれ‐もの【切れ者】
1 頭の回転が速く、物事をてきぱきと処理する才能のある人。敏腕家。やり手。「社内きっての—」 2 「切り人(びと)」に同じ。「今内務の—の白井なんかひどいそうです」〈蘆花・黒潮〉
ぎんれいのはて【銀嶺の果て】
黒沢明原作・脚本、谷口千吉監督による映画の題名。昭和22年(1947)公開。谷口の初監督作品で、俳優三船敏郎のデビュー作品。その他の出演者は志村喬、若山セツ子ほか。
くう‐ばく【空漠】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 果てしなく広いさま。茫漠(ぼうばく)。「—とした大洋」 2 漠然としてとらえどころがないさま。「—とした不安」 [名・形動] 1 1に同じ。「此—の荒野...
くじら‐ぶね【鯨船】
1 鯨を捕らえるのに使った船。特に、江戸時代の勢子船(せこぶね)。《季 冬》 2 江戸時代、勢子船の敏捷(びんしょう)性を生かすために、ほとんど同じ船型に作った小型の軍船。 3 《捕獲した鯨を引...
くすぐ・る【擽る】
[動ラ五(四)] 1 皮膚の敏感な部分を軽く刺激し、むずむずして笑いたくなるような感じを起こさせる。「わきの下を—・る」 2 人の心を軽く刺激し、そわそわさせたり、いい気持ちにさせたりする。「母...
くだらのおおい‐の‐みや【百済大井宮】
大阪府河内長野市太井にあったとされる敏達天皇の皇居。
くまのしきいし【熊の敷石】
堀江敏幸の短編小説。平成12年(2000)発表。同年、第124回芥川賞受賞。
くものすじょう【蜘蛛巣城】
黒沢明監督・脚本による映画の題名。昭和32年(1957)公開。シェークスピアの戯曲「マクベス」を、戦国時代を舞台として翻案。出演、三船敏郎、山田五十鈴、千秋実ほか。第12回毎日映画コンクール美術...
くろべのたいよう【黒部の太陽】
木本正次の小説。昭和39年(1964)発表。黒部ダム(黒四ダム)の建設に人生を賭けた技術者たちの苦闘を描く。昭和43年(1968)、熊井啓監督・脚色により映画化。出演、三船敏郎、石原裕次郎ほか。...