くおん‐ぶつ【久遠仏】
仏語。永遠の昔から人々を教化してきた仏。久遠実成の仏。釈迦仏・阿弥陀仏のこと。
君子(くんし)の徳(とく)は風(かぜ)
《「論語」顔淵から》風が草をなびかせるように、君子がその徳によって人々をなびかせ教化すること。
け【化】
1 仏語。教え導くこと。教化(きょうけ)。 2 仏・菩薩(ぼさつ)が人々を教化するために、姿を変えて現れること。 3 高僧が死ぬこと。遷化(せんげ)。
け‐えん【化縁】
仏語。仏が衆生を教化(きょうけ)する因縁。人々を仏道に教え導くきっかけ。
け‐きょう【化教】
律宗で、機に応じて衆生を教化(きょうけ)すること。また、その教え。定(じょう)・慧(え)の二学をいう。→制教
け‐ぎ【化儀】
仏語。仏が衆生を教化し導く方法。
け‐しゅ【化主】
1 《教化(きょうけ)の主の意》仏のこと。転じて、高徳の僧。 2 新義真言宗で、管長または寺の住職の敬称。 3 市街を回り、人々に施物を請い、法を説いて結縁(けちえん)する禅僧。街坊(がいぼう)...
け・す【化す】
[動サ変] 1 姿や形が変わる。変化する。ばける。化(か)する。「則ち—・して神となる」〈著聞集・一〉 2 仏の教えを説く。教化(きょうけ)する。「法を説きて人を—・し給ふに」〈今昔・一七・三七〉
け‐た【化他】
1 仏語。他人を教化すること。 2 浄瑠璃を語り、長唄をうたったりした門付け。「夜もろくろくに、—には一はなだち」〈浮・芝居気質・一〉
け‐てん【化転】
《「けでん」とも》仏語。衆生を教化(きょうけ)して悪を善に転じさせること。