じつ‐あく【実悪】
歌舞伎の役柄の一。謀反人・大盗賊など、終始一貫して悪に徹する敵役(かたきやく)。「伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)」の仁木弾正(にっきだんじょう)など。立敵(たてがたき)。
じつ‐がたき【実敵】
歌舞伎の役柄の一。善人の要素をもつ、二枚目を兼ねた敵役(かたきやく)。「伊賀越道中双六(いがごえどうちゅうすごろく)」の沢井股五郎など。
せわ‐がたき【世話敵】
歌舞伎の役柄で、世話物に登場する敵役。写実的、実感的で、かつ滑稽(こっけい)な場合も多い。
たち‐やく【立役】
1 もと、歌舞伎で、座って演奏する地方(じかた)に対して、立って演技をする者の総称。立方(たちかた)。 2 歌舞伎で、女方(おんながた)・子役以外の男の役の総称。 3 歌舞伎の役柄の一。敵役(か...
たて‐がたき【立敵】
歌舞伎の役柄の一。同一狂言の敵役の中で、最も重い敵役。実悪(じつあく)の場合が多い。
だんしち【団七】
浄瑠璃「夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)」の登場人物。元禄8年(1695)ころ、大坂の高津祭礼の宵宮に長町裏で舅(しゅうと)を殺した魚売りの団七がモデルという。団七九郎兵衛。 文楽人形の...
てき【敵】
[音]テキ(漢) [訓]かたき [学習漢字]6年 〈テキ〉 1 対等に張り合う。「敵対/匹敵・無敵・好敵手」 2 競ったり憎んだりして張り合う相手。かたき。「敵意・敵襲・敵陣・敵愾心(てきがい...
は‐がたき【端敵】
歌舞伎の役柄の一。立敵(たてがたき)に対して、安っぽい端役の敵役。
はんどう‐がたき【半道敵】
歌舞伎の役柄の一。おかしみを帯びた敵役。「仮名手本忠臣蔵」の鷺坂伴内(さぎさかばんない)など。茶利敵(ちゃりがたき)。半道方。
ひら‐がたき【平敵】
歌舞伎の役柄の一。実悪(じつあく)ほど貫禄がない平凡な敵役。端敵(はがたき)。