あきらめ
田村俊子の小説。明治43年(1910)、大阪朝日新聞の懸賞小説に応募し、入選した作品。これにより著者は樋口一葉の再来と賞賛され、文壇デビューを果たした。
あすなろう【あすならう】
深田久弥の小説。昭和7年(1932)、雑誌「改造」に発表。昭和10年(1935)刊の「津軽の野づら」に収録。著者が文壇に認められるきっかけとなった作品の一つ。
いち‐やく【一躍】
[名](スル) 1 1回跳躍すること。ひととび。「馬はおびえて—し、姫は辛うじて鞍にこらえたり」〈鴎外・文づかひ〉 2 途中の段階を飛び越えて進むこと。いっぺんに評価が上がること。一足とび。副詞...
一石(いっせき)を投(とう)・じる
《水に石を投げると波紋が生じるところから》反響を呼ぶような問題を投げかける。「文壇に—・じる」
おもいだすひとびと【思ひ出す人々】
内田魯庵の文壇回顧録。大正14年(1925)刊。明治期の文壇の人間模様をいきいきと描く。「二葉亭の一生」など、全12編を収録。
かくめい‐じ【革命児】
1 革命を起こす人。革命の指導者。 2 革命をもたらすような新しい仕事や事業を成し遂げる人。「文壇の—」
き‐さい【奇才】
世にまれな、すぐれた才能。また、その才能の持ち主。「文壇の—」
巨星(きょせい)墜(お)・つ
偉大な人物が死ぬ。「文壇の—・つ」
きんせいめいしょうぶものがたり【近世名勝負物語】
村松梢風による人物評伝。昭和27年(1952)、「読売新聞」にて連載開始。武道、囲碁・将棋や文壇、学術、金融の世界まで多種多様な業界の人物をとりあげ、連載期間は8年に及んだ。
ぐしゃれつでん【愚者列伝】
《原題The Dunciad》英国の詩人ポープによる擬英雄詩。1728年から1743年にかけて発表。同時代の文壇人たちを皮肉った作品。