こっ‐か【黒花】
陶磁器の装飾法の一。黒色発色の鉄質の彩料で文様を表すもの。
こ‐のうし【小直衣】
上皇・親王や公卿が着用した略儀の装束。狩衣(かりぎぬ)の裾に襴(らん)をつけた形式のもので、狩衣よりは晴儀の所用。地質・色目・文様は狩衣と同じ。狩衣直衣。有襴(うらん)の狩衣。傍続(そばつぎ)。
こはちよう‐の‐くるま【小八葉の車】
文様が小さい八葉の車。一般殿上人(てんじょうびと)に広く用いられた。→八葉の車
こま‐ぬり【独楽塗(り)/高麗塗(り)】
漆芸の技法の一。また、その漆器。ろくろのひき目に沿って赤・黄・黒などの漆で同心円状に色分けして塗り、文様としたもの。椀・香合(こうごう)・盆などがある。
こ‐もん【小紋】
一面に細かい文様を散らしたもの。また、それを型染めにしたもの。江戸時代には裃(かみしも)に使われたが、のち町家でも羽織・着物などに染められた。
こもん‐がた【小紋型】
小紋染めの型紙。渋紙に文様を彫り抜いたもの。
こもん‐がわ【小紋革】
小桜・菖蒲(しょうぶ)など小さい草花の文様を染め抜いた革。甲冑(かっちゅう)などに用いられた。
こもん‐ぞめ【小紋染(め)】
型紙を使って細かい文様を染めること。また、染めたもの。鮫(さめ)小紋・松葉小紋・縞小紋など。
こよみ‐こもん【暦小紋】
暦の文様を染め出した小紋。江戸時代、元禄年間(1688〜1704)に流行。
コーチ‐やき【交趾焼】
明代後期に中国南部で作られた三彩陶器。純粋の三彩と、文様を粘土の細い線で縁どり、その内外に釉(うわぐすり)を充塡(じゅうてん)したものとがある。茶人の間で特にその香合が珍重された。交趾から舶載さ...