た‐が‐そで【誰が袖】
《古今集・春上の「色よりも香こそあはれと思ほゆれ誰が袖ふれし宿の梅ぞも」の歌から》 1 匂袋(においぶくろ)の名。衣服の袖の形に作った袋を二つひもで結び、たもと落としのようにして携帯した。 2 ...
たく‐ほん【拓本】
木・石・器物などに刻まれた文字・文様を紙に写し取ったもの。また、その技法。湿拓と乾拓とがある。石摺り。搨本(とうほん)。
たけや‐まち【竹屋町】
《京都の竹屋町で作ったという》金紗(きんしゃ)の織物の一つ。茶・萌黄(もえぎ)・紺などの色の紗の地に平金糸で文様を織り出したもの。元和年間(1615〜1624)に堺に来た中国人から技術を得たとい...
たちゅうさいもん‐きょう【多鈕細文鏡】
古代鏡の一。凹面鏡で、背面の中心を外れたところに2、3個の鈕(ちゅう)(つまみ)があり、細い線による鋸歯(きょし)文を中心とした文様がある。中国の起源で朝鮮半島で発達し、日本では弥生時代の墳墓か...
たて‐わく【立涌】
文様の一。相対する2本の曲線の中央がふくれ、両端がすぼまった形を縦に並べたもの。親王や関白の袍(ほう)・指貫(さしぬき)・袿(うちき)などの織り文に用いる。中に描く文様によって、雲立涌・笹立涌・...
だいはちよう‐の‐くるま【大八葉の車】
牛車(ぎっしゃ)の八葉の車の一。車の箱にかいた八葉の文様が大きく、高位の者が用いたもの。おおはちようの車。
ちょう‐か【彫花】
陶磁器に施された彫刻文様。また、その技法。
ちょう‐しつ【彫漆】
幾層にも塗り重ねた漆に文様などを彫刻する技法。堆朱(ついしゅ)・堆黒などの類。
ちょっこ‐もん【直弧文】
4、5世紀の、古墳の石室の壁や石棺・埴輪(はにわ)・刀などにみられる呪術的文様。直線と弧線とを複雑に組み合わせて構成される。
ちん‐きん【沈金】
漆器の装飾技法の一。漆を塗った面に毛彫りで文様を施し、その彫り溝に金箔や金粉を押し込むもの。中国では鎗金(そうきん)とよび、日本へは室町時代に伝わった。現在、石川県輪島市・秋田県湯沢市川連(かわ...