いち‐もん【一文】
1 銅貨の穴あき銭1枚。銭1枚。→文(もん) 2 わずかな金。ほんのちょっとの金。転じて、安っぽいものの意。「—の値うちもない」 3 一つの文字。「—不通ノ者」〈日葡〉
いつ‐ぶん【逸文】
1 世間に知られていない文章。 2 他の書物などに一部が引用されているだけで、完全な形では伝わっていない文章。「風土記—」 3 すぐれた文章。
いとま‐ぶみ【暇文】
1 休暇または辞職を願う文書。「太政大臣、—出だして参り給はず」〈宇津保・国譲下〉 2 離縁状。
い‐ぶん【異文】
1 普通とは違った文面・文書。 2 異本で、他の多くの本と違いのある本文。 3 字形を異にすること。また、その字。
い‐ぶん【移文】
1 ⇒移(い) 2 回状。まわしぶみ。
い‐ぶん【遺文】
1 故人が生前に書き残した文章。 2 過去の文献で現存しているもの。「平安—」
い‐もん【異文】
普通と異なった模様や文様。
いよおんとう‐ひぶん【伊予温湯碑文】
推古天皇4年(596)に聖徳太子が伊予の道後温泉を訪れたことを記した碑文。現存しないが、その銘文は「釈日本紀」に引用されている。
いりくみ‐もん【入組文】
文様の一。2本の線で囲まれた鰹節(かつおぶし)状の文様の先端を鉤(かぎ)のようにかみ合わせた形。後期縄文式土器にみられる。
いろ‐ぶみ【色文】
恋文。艶書(えんしょ)。懸想文(けそうぶみ)。