ことなら‐ば
[連語]《副詞「こと」+断定の助動詞「なり」の未然形+接続助詞「ば」。「ごとならば」とも》同じことならば。できることなら。「—咲かずやはあらぬ桜花見る我さへにしづ心なし」〈古今・春下〉
ごさん‐なれ
[連語]《断定の助動詞「なり」の連用形「に」に、係助詞「こそ」、動詞「あり」の連体形、推定の助動詞「なり」の已然形「なれ」の付いた「にこそあるなれ」の音変化。近世中期以降「ござんなれ」とも》 1...
ごさん‐めれ
[連語]《断定の助動詞「なり」の連用形「に」に、係助詞「こそ」、動詞「あり」の連体形「ある」、推量の助動詞「めり」の已然形「めれ」の付いた「にこそあるめれ」の音変化。近世中期以降「ござんめれ」と...
ごとくなり【如くなり】
[助動][ごとくなら|ごとくに(ごとくなり)|ごとくなり|ごとくなる|ごとくなれ|ごとくなれ]《比況の助動詞「ごとし」の連用形「ごとく」+断定の助動詞「なり」から》「如(ごと)し」(助動)に同じ...
ごとし【如し】
[助動][○|ごとく|ごとし|ごとき|○|○]活用語の連体形、体言、助詞「の」「が」に付く。 1 比喩(ひゆ)的に、同等・類似の意を表す。…と同じだ。…のとおりだ。…のようだ。「あをによし奈良の...
さかい
[接助]活用語の連体形、または、断定の助動詞「じゃ」の音変化形「や」に付いて理由・原因を表す。…ので。…から。「洋裁やったら実用的なものや—、いつになっても需要が衰えん」〈谷崎・細雪〉 [補説]...
ざます
[助動][ざませ・ざましょ|ざまし|ざます|ざます|○|○]名詞、または名詞に準じる語に付く。丁寧に断定する意を表す。…でございます。…です。→ざあます「私(わちき)やあ、こんなおみくじは嫌ひざ...
しか◦なり【然なり】
[連語]《副詞「しか」+断定の助動詞「なり」》そうである。「生(しゃう)あるもの、死の近き事を知らざる事、牛、既に—◦なり」〈徒然・九三〉
しか‐のみ‐ならず【加之】
[接]《副詞「しか」+副助詞「のみ」+断定の助動詞「なり」の未然形+打消しの助動詞「ず」から》そればかりでなく。それに加えて。「特別な計らいを受け、—金品までいただけるとはありがたい」
しん‐しょう【真症】
それにまちがいないと断定された病気。真性。