しぐれ‐づき【時雨月】
陰暦10月の異称。《季 冬》「おもひ出す空の機嫌も—/浪化」
しぐれ‐てい【時雨亭】
京都高台寺の境内にある二階建ての茶室。利休好みとして知られる。もと伏見城内にあったものを移築したと伝える。
しぐれ‐に【時雨煮】
ハマグリなどのむき身に、ショウガを加えて佃煮(つくだに)風に煮上げた料理。
しぐれ‐はまぐり【時雨蛤】
ハマグリをむき身にしてショウガを加えてゆで、たまり醤油で煮詰めたもの。三重県桑名の名産。
しぐれ‐まんじゅう【時雨饅頭】
和菓子の一。こしあんに、しん粉・砂糖などを加えたものであんを包み、蒸したもの。
しぐ・れる【時雨れる】
[動ラ下一][文]しぐ・る[ラ下二] 1 時雨が降る。「夕方になって—・れた」《季 冬》「うしろすがたの—・れてゆくか/山頭火」 2 涙を催す。涙を落とす。「目も見えず涙の雨の—・るれば身の濡れ...
しけ【時化】
《動詞「しけ(時化)る」の連用形から》 1 風雨のために海が荒れること。「—で出港できない」⇔凪(なぎ)。 2 海が荒れて不漁であること。「—のため入荷が少ない」 3 興行などで客の入りが悪いこ...
し・ける【時化る】
[動カ下一][文]し・く[カ下二]《「湿気(しけ)る」と同語源。「時化」は当て字》 1 風雨が強く、海が荒れる。また、海が荒れて不漁になる。「海が—・ける」 2 金回りが悪くなる。けちけちする。...
しへい【時平】
「菅原伝授手習鑑」など浄瑠璃・歌舞伎の天神物に登場する敵役(かたきやく)。藤原時平(ふじわらのときひら)に擬した人物。
じ【時】
[名] 1 時間の単位。1時は一昼夜の24等分の1で、1分の60倍、1秒の3600倍。記号h 2 特定の時刻。特定の時間。「ラッシュ—」「初夜の—果てむほどに」〈源・夕霧〉 [接尾]助数詞。...