おぐら‐しんぺい【小倉進平】
[1882〜1944]言語学者。宮城の生まれ。東大教授。朝鮮語学の基礎確立に尽力。学士院恩賜賞受賞。著「郷歌及吏読の研究」「増訂朝鮮語学史」「朝鮮語方言の研究」など。
おさぎ【兎】
「うさぎ」の上代東国方言。「等夜(とや)の野に—ねらはり(=ネラッテ)をさをさも寝なへ児故に母にころはえ」〈万・三五二九〉
おし‐つけ【押(し)付け】
[名] 1 無理強いすること。「規則の—」 2 「押付の板」の略。 [副]まもなく。おっつけ。「—奥座敷に替はりんすと、このやかましいがよくなりんす」〈洒・遊子方言〉
おし‐へ【磯辺】
「いそべ」の上代東国方言。おすひ。「駿河の海—に生ふる浜つづら」〈万・三三五九〉
おす‐ひ【磯辺】
「いそべ」の上代東国方言。おしへ。「葛飾(かづしか)の真間(まま)の手児奈(てごな)がありしかば真間の—に波もとどろに」〈万・三三八五〉
オック‐ご【オック語】
1 中世のフランスで、ロアール川より南の地域で話されていた言語。「はい」の意のouiをocと言ったことからの称。古プロバンス語。→オイル語 2 1の系統に連なる南フランス諸方言の総称。プロバンス語。
お‐とん【御父】
《「おとうはん」の変化した語》関西系方言で、子供が父親を呼ぶ語。また、妻が夫を呼ぶ語。
おはん
宇野千代の長編小説。妻おはんと夫、その愛人との関係を関西方面の方言を用いた夫の語りで描く。昭和32年(1957)刊行。同年、第10回野間文芸賞、第9回女流文学者賞を受賞。昭和59年(1984)、...
お・る【居る】
[動ラ五][文]を・り[ラ変] 1 ㋐人が存在する。そこにいる。「海外に何年—・られましたか」 ㋑「いる」の古風な、または尊大な言い方。また、「いる」に比べて方言的な響きを帯びる。「君はそこに—...
おん【音】
[名] 1 おと。ねいろ。「ドの—」 2 人の口から発せられる言葉を構成する、一つ一つのおと。「『ひ』と『し』の—を混同する」 3 漢字の読み方の一。日本に伝来して国語化した漢字の発音。伝来し...