え【方】
[接尾]おおよその位置・方向・時間などを表す。…のあたり。…のころ。「行(ゆく)—」「古(いに)し—」→へ(方)
かた【方】
[名] 1 方角。方向。むき。「西の—を望む」 2 物事の方向。決着。始末。 3 時間上の方向。ころ。とき。時節。「来し—を思う」 4 《方角を示すことによって間接的に》人をさす敬った言い方。...
方(かた)明(あ)・く
陰陽道(おんようどう)で、方角のふさがりが除かれる。「—・きなばこそは参り来べかなれ」〈かげろふ・中〉
かた‐いみ【方忌(み)】
陰陽道(おんようどう)で、方塞(かたふた)がりの方角を忌むこと。ほういみ。→方違(かたたが)え
ほう‐いみ【方忌(み)】
⇒かたいみ
かた‐うど【方人】
《「かたひと」の音変化》 1 「かたひと」に同じ。「—共、各々世の中にありがたき物をば」〈今昔・二八・三五〉 2 味方。仲間。かとうど。「平家の—する者ここにあり」〈平家・六〉
かとうど【方人】
⇒かたうど
かた‐がき【方書(き)】
同居または下宿などをしている人が住所に付ける「〇〇方(かた)」という言葉。
かた‐がた【方方/旁】
[名] 1 (方方)「人々」の敬称。かたたち。「お世話になった—」 2 あちこちの貴人の部屋。「あまたの御—を過ぎさせ給ひて」〈源・桐壺〉 3 いろいろの方角・場所。また、いろいろの方面の事柄...
方(かた)が付(つ)・く
処理すべき物事が落着する。決着がつく。「いさかいの—・く」 [補説]「片が付く」とも書く。