そき‐え【退き方】
遠く離れたあたり。「山川の—を遠みはしきよし妹を相見ずかくや嘆かむ」〈万・三九六四〉
そく‐え【退く方/退く辺】
「そきえ」に同じ。「天雲の—の極(きはみ)」〈万・四二〇〉
そく‐ほう【側方】
前後の方向に対して、左右の方向。わきの方。
そこ‐い【底方】
行きついてきわまる所。限り。奥底。はて。「濃き藍いろの目には、—知らぬ憂ありて」〈鴎外・うたかたの記〉
そ‐ち【其方】
[代] 1 中称の指示代名詞。そちら。そっち。「御膳(ごぜん)を—へこしらえよ」〈露伴・五重塔〉 2 二人称の人代名詞。下位の者に対して用いる。おまえ。なんじ。「—の事ぢゃが、何事を言ふぞ」〈虎...
そち‐こち【其方此方】
[代]指示代名詞。あちらこちら。あちこち。方々。「—を尋ねてみる」 [副] 1 あれこれ。「—する中、昼も過ぎた」 2 だいたい。かれこれ。「彼も、もう—四〇だろう」
そち‐ら【其方】
[代] 1 中称の指示代名詞。 ㋐聞き手に近い方向をさす。「—は遠回りですよ」 ㋑聞き手のいる、またはその方向にある場所をさす。「私のほうから—に伺います」「—はもう暖かくなりましたか」 ㋒聞き...
そちら‐こちら【其方此方】
[代]「そちこち」に同じ。「—をさがしまわる」
そっ‐ち【其方】
[代]《「そち」の促音添加》中称の指示代名詞。「そちら」よりもややくだけた感じの語。「いま—へ行くから待っててくれ」「悪いのは—だ」→そちら
そっち‐こっち【其方此方】
《「そちこち」の促音添加》 [代]「そちこち」に同じ。「—で虫が鳴く」 [副]「そちこち」に同じ。「ちっと起こしたとって、—言やあがるから」〈洒・甲駅新話〉 「もう—夜が明けるだらう」〈...