みやこ‐がた【都方】
都の方角。特に、京都の方。「これは—より出でたる僧にて候」〈謡・八島〉
みやこ‐べ【都辺/都方】
都の方向。都のあたり。「—に立つ日近付く飽くまでに相見て行かな恋ふる日多けむ」〈万・三九九九〉
むかし‐え【昔方】
《「え」は方の意》過去の方。昔。いにしえ。むかしべ。「—や今も恋ひしきほととぎすふるさとにしも鳴きて来つらむ」〈古今・夏〉
むかし‐べ【昔方】
「むかしえ」に同じ。
むし‐の‐あいかた【虫の合方】
歌舞伎下座音楽の一。虫の声をうつした本調子の三味線曲。静かな秋の夜や寂しい野原の情景を表すときに用いる。
むら‐かた【村方】
1 江戸時代、町方(まちかた)に対して、農村・漁村などの村をさす語。 2 「村方三役(さんやく)」の略。
めい‐ほう【名方】
薬の調合がすぐれていること。有名な処方。また、その薬。「唐土(もろこし)の医者の—、不老不死の薬を」〈浄・孕常盤〉
め‐かた【目方】
物の重さ。はかりで量った重さ。重量。「—で売る」「—がふえる」
めやす‐かた【目安方】
江戸時代、評定所で民事訴訟の訴状の調査を担当した諸役人。
もくぎょいり‐あいかた【木魚入り合方】
歌舞伎下座音楽の一。寺・墓場や寂しい野原などの場面で、合方に木魚の音を加えたもの。