し‐か【然/爾】
《指示代名詞「し」+接尾語「か」から》 [副]そのように。さように。「あいなかりける心くらべどもかな、我は—隔つる心もなかりき」〈源・夕顔〉 「生あるもの、死の近き事を知らざる事、牛、既に—な...
しか◦なり【然なり】
[連語]《副詞「しか」+断定の助動詞「なり」》そうである。「生(しゃう)あるもの、死の近き事を知らざる事、牛、既に—◦なり」〈徒然・九三〉
し‐ぼう【資望】
家柄と人望。身分と名望。「—既に定まれり」〈田口・日本開化小史〉
しゅったつ‐てん【出立点】
出発する地点や位置。また、物事をしはじめるよりどころ。出発点。「—が既に反抗的でしたから」〈漱石・こゝろ〉
しゅつ‐ろ【出廬】
[名](スル)引退して世俗を離れていた人が、再び官職などに就くこと。「足下(そこ)は既に孔明—の年配に達しおる」〈魯庵・社会百面相〉
しょう‐しょう【蕭牆】
君臣の会見する所に設けた囲い。転じて、内輪(うちわ)。一族。また、国内。「禍既に—の中より出て」〈太平記・九〉
しん‐ねん【新年】
新しい年。新春。《季 新年》「—の病臥の幾日既に過ぎ/誓子」
じっ‐し【十死】
1 生きる見込みなく、きわめて危険なこと。死を免れない状態。「—に一生を得る」「この五六日しきりになやみ候ひて、既に—の体に相見え候」〈芭蕉書簡・元禄六年許六宛〉 2 「十死日(じっしび)」の略。
じつ‐やく【実薬】
既に治験により効能が証明され、販売が承認された薬剤。
せき‐う【赤烏】
《太陽の中に3本足の烏(からす)がいるという中国の伝説から》太陽の異称。「既にして—西に飛ぶ」〈海道記〉